トリレンマの原理 為替 介入の効果

為替 介入の効果

用語集

トリレンマの原理

トリレンマとは3つの目標を掲げた場合、達成できるのは2つの目標だけであるという意味です。古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスは「万物は流転する」と言いました。

そして「世界は変化することで安息している」とも言いました。その意味とは「この世のあらゆる物事は互いに関連し、対立しせめぎ合って変化している。そこには発展、衰退を繰り返しまた巡りかえるというプロセスを辿りながら全体的なバランスを保つ、つまり大局的に見れば、世界は変化を通じて統一と秩序が保たれている」と言うものです。

これがトリレンマの原理の基本的な考え方です。環境問題でトリレンマが持ち出されるときには「経済の発展」「資源エネルギーの確保」「環境保全」の3つの課題を同時に達成できることは無いと言われています。なぜならこれらは複雑に関連し、時には相互に対立して行くからです。

つまり経済の発展にはエネルギー確保は重要な問題であり、資源エネルギーを保持するためには環境保全が必須であり、経済の発展を考えるとき環境保全は時に犠牲にならなければならないからです。国際経済にもこのトリレンマの原理は適用されるといわれています。

国際金融政策を考えた場合「固定相場制」「独立した金融政策」「自由な資本移動」の3つの政策は同時に実現することが出来ないという事です。例えば日本やアメリカでは「自由な資本移動」と「独立した金融政策」は実現していても「為替の安定」については表向き放棄しています。

一方同じ自由貿易社会のヨーロッパ連合では、単一通貨(ユーロ)の流通によって自由な資本移動と為替の安定を実現していても金融政策は欧州中央銀行が実権を握っているためにEU各国が独自の金融政策を実施するのが難しいことになります。

中国のような社会主義国では為替の安定と金融政策の自由度が確保されている代わりに資本移動に制限があります。為替介入の中でも最も効果があるとされている協調介入ですが、このような各国のトリレンマが時に介入の壁として立ちはだかることがあるのです。

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