投資を始めてしばらくするとリパトリまたはリパトリエーションと言う言葉をしばしば耳にするようになります。これは投資したお金を本国に戻すという意味で、「本国送還、資金の国内還流」とも呼ばれます。例えば外国人投資家が日本の会社の株式に投資するときには円を買いそれを資金として日本の株式を購入します。
つまり、外国人投資家は株式投資の前に一旦為替市場を介在させる必要があるわけです。これは私達日本人の投資家が外国の株式を買うときも全く同じです。こうして投資した株式を決算に向けて損益を確定させたり、配当や換金の準備をする時に海外に投資していたお金を一旦本国に戻す必要があります。このステップを踏まないと決算できなからです。
この時リパトリが発生するのです。ちなみにアメリカ企業の場合は決算の少し前にリパトリが発生するので2月、5月、8月、11月に一旦市場価格が大きく変動することがあります。日本企業の場合は1年単位の決算なので2月や8月末ごろにリパトリが発生します。リパトリの発生は一般企業に限った話ではありません。為替介入が行われた後、市場に投入した円資金を回収するのが一般的です。この時もリパトリが発生します。
直近ではヨーロッパ市場において東日本大震災を受けた日本の株安とそのリスク回避の円買い、リパトリ(本国への資金還流)の動きが強まるとの思惑による円買い需要がありました。また為替介入に円を投入するときも円資金を調達するためにリパトリが発生することがあります。政府によるリパトリは為替介入の前後に発生することが多いのです。
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