覆面介入とは外国為替市場で政府・日銀が為替介入を行う際に介入を行うことを公表せずに秘密で行うことを言います。何故このようなことを行うかというと、為替介入を秘密裡に行うことで「いつ行われるのか、また行われたことさえ全くわからない恐怖」を市場に与えることができるからです。
大規模な為替介入が行われ場合、市場は一時的に混乱します。したがって財務相が為替介入を事前にアナウンスしなければ投資家たちは市場の反発をいきなり食らうことになり寝耳に水の状態になってしまいます。また覆面介入を行うもう一つの理由は政府が「日本政府は円安にそれほど積極的ではありませんよ」ということを近隣諸国にアピールする狙いもあります。
過去の例を見て見れば日本の通貨当局は指定銀行に指示を出して介入を行わせていました。つまり覆面介入が通例だったわけです。かつては円高という事は日本経済が好調であることの証だったので、政府は小幅な介入をする際に直接手を下さずに、他の銀行を使って市場に参加させ、あくまでも投資行動のふりをさせていたのです。外務省のサイトでは介入実績が公表されているので、政府は介入後にその事実をアナウンスしていた事になります。
まぁ、この時代はそれでも他国から非難されることは無かったということです。しかし2003年の円高時代に行われたさみだれ式の介入を行った際には国内外から大きな批判を浴びるようになりました。これは特に2004年に行われた日銀砲と呼ばれる大規模な為替介入によって一気に円安ドル高が進んでしまったためです。それだけ威力が大きかったということですね。今の日本は国内経済が不安定にも関わらず円高に歯止めがかかりません。
したがって政府は「覆面介入もしますよ」「大規模な介入する為にかつての日銀砲を超えるような46兆円の資金調達もしますよ」と敢えてアナウンスをして投資筋を心理的にコントロールしようとしているのではないでしょうか。
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